2008年 01月 14日
物の見方 「糸口」 その6~芸術と美術~
 〇 美術とか芸術という言葉は、近代になって、外国語を翻訳したもので、

   本来の日本語でなかったため、その使われ方も曖昧で、

   外国人とは、その概念も少し違うようです。


 〇 日本の物作りをする人達は、素人か職人か工人とかで、

   江戸期では技を競って、桃山期は自己表現のため、

   それ以前は権力者であり、保護者のため、生活を保障され信仰にも裏打ちされ

   良い物を作ることに専念出来ましたし、

   太古は神に捧げる祭事のものを真摯に作りました。(概ね、大略で)




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〇 ルイジ・コラーニは、

  縄文期の火焔土器を手にして

  最高の芸術品だと絶賛しました。

  火と渦潮をこれほど抽象化した、

  太古の人の、物の見方に 

  敬意を払うと・・・・  


 〇 この国では、抽象表現を、太古に一度完結させているようです。 

 〇 その縄文の意匠は、形を覆いつくし、外に向かって限りなく拡がり

   エネルギーを放射しつづけます・・・・  否対象、 動


 〇 次の時代の弥生土器は、まったく正反対の、内に向かって収斂する、

   シンメトリーで、静で、満月のごとき完璧の姿をしています。

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 〇 まるで 「ビッグバン」 と 「ブラックホール」 を意図しているかのようです・・・・


 〇 さて、美術 と 芸術って、何がどう違うのか、

辞典によると・・・・

   イ 美術とは、美を現す芸術とあり(?)

   空間的、視覚的、美を現すところの絵画、彫刻、建築、写真など、・・・・ですと!?

 それでは

   ロ 芸術とは ① 学芸と技術・・・・   なんじゃーこりゃー?

   ② 鑑賞の対象となるものを、人為的に創造する技術

    空間芸術 ( 建築 工芸 絵画 )

    時間芸術 ( 音楽 文芸 )

    総合芸術 ( オペラ 舞踊 演劇 映画 )

    ~と、これも、もうひとつ、のみ込みにくい表現になっています。


 〇 この国は、古来から外来のものを、すべて受け入れて

   和様化し、昇華させる伝統を持っています。

   建築などでも、中国から入った様式を即座に、日本の風土に合わせた、

   軒の深い、床が高く、風通しの良い形に改めて日本化、風土化させています。


 〇 美術とか芸術とかいうものも、この国独特の解釈の仕方を持っているようです。

   
 〇 君台観左右記帳には、良い物を鑑定し、大名物として選別しています

   (茶の座敷飾りに関するもので、唐物主体ですが・・・・)


 〇 北大路魯山人は、焼き物のよし悪しの見分け方を問われた折、

   慶長以前を芸術品、それ以後を大方日用品だと、一刀両断にしました。

   慶長まで、というのには、お茶の集大成(頂点)から、

   衰退してゆく時期とも合致している、 ただし日本の美術、芸術は、

   時代を遡るほど、素晴らしい、すごい、という、 

   なぜか?・・・・

   技術とか、情報とかでは、なさそうです。
                                    続く

 ◎ この項は長くなりそうです、 つい脇道に逸れそうです

   次は、枝葉にも寄り道しながら、すこし詳しく、判り易くしてみたいですが・・・・


 

 
by hokorin-touchan | 2008-01-14 17:05 | 物の見方


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